江戸城天守台は皇居東御苑内で九段坂方面の北桔橋門(きたはねばしもん)から入ると近く、天守台石垣にも几号水準点が刻まれています。
北東隅の最下段にこじんまりとあります。


これだけ大きな石造物なら、撤去される心配はありません。この几号水準点は末長く残るでしょう。
几号水準点って何?を参照
天守台に登ると

天守台中段に説明板があり、松の廊下の位置、大奥の位置など上から把握できます。長年、大奥の場所が知りたかったんですが今は芝生の広場になっています。


明暦の大火前の天守、江戸城内が描かれた切絵図です。芸術でもあります。
明治の地図でみると

この几号水準点を使った測量点と20,39メートルの記載があります。天守台に測候所とあり、当時は気象観測をしていたとわかります。
東京実測図より天守台.jpg?resize=474%2C356&ssl=1)
北桔橋門を見ると江戸城の他の門のように枡形門になっていません。明治初期から枡形は廃止されています。
なぜでしょう?古写真をみるとわかります。

北桔橋門の内側を撮った古写真ですが、維新後の荒廃した江戸城として、度々、取り上げられる写真です。辺りは雑草が茂り、屋根に草生えwww、壁も崩れかかってます。なのでここは早くに取り壊されたのでしょう。
それにしてもわざとらしいモデルの武士たちです。

天守台もそうとう荒廃しています。手前の小屋は番所のようです。
江戸城天守台の几号水準点(A)
拡大すると正確な位置がわかり、クリックするとリンクがありますのでそれぞれのページに詳しい情報があります。
「皇居周辺の几号水準点など」グーグルマップはこちら
または下記マップ右上の拡大表示ボタンをクリックしてグーグルマップでご覧ください。
都心の43個の几号水準点グーグルマップはこちら
または下記右上の拡大表示ボタンをクリックしてグーグルマップでご覧ください。
撤去等で年々、数が少なくなっています。撤去されていたら、ご報告ください。