


桜田門は江戸城の多くの門と同じく桝形門で外部からの進入を防ぐため、二重の門になっています。外側の門は外桜田門、内側の門を桔梗門といいます。
外桜田門から入り、直角に曲がり、桔梗門をくぐっると石垣の下部に几号水準点はあります。
几号水準点って何?を参照
東京実測図より桜田門.jpg?resize=474%2C355&ssl=1)
24.3(24.3尺)約7.4mの表記です。
公的資料:地理局雑報にある記載 櫻田門石垣 7.3603m
皇居周回ランニングコースの注意点
桜田門は皇居周回ランニングコースで唯一、江戸城内に入れるエリアでランも歴史も楽しめます。
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ただし皇居公式行事のあるときは稀に下の写真のようになりますのでご注意ください。

桜田門の対面、今の警視庁のあるところは明治39年ごろの地図によると陸地測量部修技所とあります。
また今の国会議事堂前庭のあるところは陸地測量部でそこには日本水準原点があります。
全ての道の原点は日本橋、全ての高さの原点はここ、日本水準原点。

国会議事堂前庭、憲政記念館の敷地に日本水準原点標庫があります。この石造りの建物のなかに日本の標高の基準となる石柱が納められています。
日本水準原点は、日本の高さの大親分。コレ無しでは富士山の標高3376mも算出できないという日本全国の標高の基準なんです。
坂道マニア、高低差マニアにとっては国宝級のお宝です。
日本水準原点の標高は、、、
1893年、設置時24.5000m
1923年、関東大震災後24.4140m
2011年、東日本大震災後24.3900m
とだんだん東京は沈んでいます(*’д’*)。
現在、この日本水準原点を標高24.3900mとして日本中の全ての標高が算出されています。

日本水準原点を取り巻くように一等水準点「甲」「乙」「丙」「丁」というものがあり、「甲」「乙」「丙」はマンホール蓋の下で守られていますが「丁」だけ地面に露出しています。この突出した先端が高さを表します。
因みに国会議事堂前庭は井伊直弼の彦根藩邸があったところ。桜田門まではたったの600メートルですよ。走ればあっという間の、この600メートルの間で日本の歴史が変わるドラマがあったなんて感慨深いです。
桜田門の几号水準点(D)
拡大すると正確な位置がわかり、クリックするとリンクがありますのでそれぞれのページに詳しい情報があります。
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都心の43個の几号水準点グーグルマップはこちら
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撤去等で年々、数が少なくなっています。撤去されていたら、ご報告ください。